熊谷和徳  

タップダンサー

1977年 宮城県仙台市生まれ。

15歳でタップをはじめ19歳で渡米。NYU心理学科に通いながら、ブロードウェイの舞台『NOISE/FUNK』の養成学校でプロフェッショナルなトレーニングを受ける。惜しくもVISAの関係で出演は果たせなかったが、同時期グレゴリーハインズに出会い絶賛される。

その後NYのストリート、地下鉄からブルーノートのようなJAZZ CLUBまで独自の活動を広げ、NYタップフェスティバルに9年連続出演。NYタイムス等にも度々取り上げられ、VILLAGE VOICE紙では『日本のグレゴリーハインズ』と評された。06年、米ダンスマガジンにおいて『世界で観るべきダンサー25人』のうちの一人に選ばれる。

NYと日本を2大拠点とし、日本では日野皓正、coba、上原ひろみ、ハナレグミ、DJクラッシュ等と音楽シーンにおいて革命的セッションを提示、またRichard Bona,Christian Scott, Omar Sosaなど海外のミュージシャンとの共演も数多い。ソロ公演では青山円形劇場、シアターコクーン、国際フォーラムを即日SOLD OUTにするタップダンサーとしては異例の動員数をもつ。

06年にはMIHARA YASUHIROミラノコレクションの音楽をすべてTAPの音で演出。07年から09年にかけてはタップのルーツであるアフリカ、セネガル、更にはフランス、ドイツへツアーを敢行。

2010年8月には東京オペラシティにおいて東京フィルハーモニーオーケストラとの画期的なソロ公演『REVOLUCION』を大成功に導いた。
2012年、文化庁からの助成金を受け再び、NYに拠点を移しアメリカ、ヨーロッパでにて活動の幅を広げる。

2014年1月、凱旋公演としてBunkamuraオーチャードホールにて3日間の公演『DANCE TO THE ONE』を行ない大成功を収める。4月にはイタリアにてミラノサローネのアートインスタレーションに出演し、地元メディアをはじめ大きな話題を集めた。

2014年5月にはニューヨークにおいて毎年開催されるNATIONAL TAP DANCE DAYにて Flo-Bert Award (生涯の功績を讃える)賞を受賞し、9月に再びBunkamuraオーチャードホールにてソロ公演『HEAR MY SOLE』を2日間に渡って行い大成功を収めた。

2008年より東京に自身のスタジオKAZ TAP STUDIOを持ち、地元仙台においては仙台市文化事業団と共に後進の育成のためのプロジェクトTAP THE FUTUREを行い、タップの楽しさと文化を広めるため日本全国でのワークショップを勢力的おこなう。

GREGORY HINES, BUSTER BROWN, JIMMY SLYDEをはじめNYで彼自身が出会った今は亡きマスター達に感謝を捧げながら、熊谷和徳の独自の唯一無二のアートは日々進化し、新たなタップダンスの未来を創造している。